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オカメ桜

オカメ桜は、寒緋桜と豆桜を交配させた園芸種。作者はイギリスの桜研究家のIngram氏、なるほど、色は寒緋桜、形はマメ桜です。

名前の由来は、花がオカメに似ているというわけではなく、作者が日本人の美人の代表として ”Okame" となずけたそうです。


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ひとことにさくらと言っても種類・分類は数えきれないほどあります。桜の原種は10種類と言われています。その原種の桜が自然交配されて、100種類以上が自生して ”山桜”と呼ばれています。この山桜をもとに、人の手によって交配された桜を ”里桜” とよび、300種以上もあります。
咲く時期によって分ければ、新年早々に咲く寒桜(寒緋桜と山桜の雑種)、お正月が過ぎると、新宿御苑の寒桜の開花が気になります。お花は気候の変化に敏感です。御苑の寒桜は暖冬の年は年末に数輪開花したこともあります。厳寒の季節に比較的長く咲き、力強さを感じお正月疲れのわが身が励まされ癒されます。また。寒桜の新芽若葉は、黄金色に輝き、まるで二度目の花が咲いたよう~♪ 寒桜の中には、熱海桜・修善寺桜・河津桜…などなど、出生地?の名前が付けられたご当地さくらが多く、その中でも最も有名なのは 苗木が各地にお嫁入している河津桜かもしれません。河津桜は河津町を有名にしました。というより町おこしのために町の方々が知恵をしぼって拡散させたのでしょう~♪
3月下旬から遅くは北海道で5月初めまで、日本各地に次々に咲くのは、園芸種の代表選手の本命桜、ソメイヨシノ、その名前の由来は余りにも有名です。全国の桜の80%はソメイヨシノ系らしいです。ソメイヨシノは実生では育たず、接ぎ木や挿し木でないと育たないし、その寿命は60年程度、長命な木でも100年ほどのため、ソメイヨシノの保護には苦労がいるそうです。"桜前線" は ソメイヨシノの開花日を地図上で結んだ、マスメディアが作った造語だそうですが、1967年ごろから使われています。ソメイヨシノの開花が日本列島を北上していく様子を思わせる何とも風情ある表現、想像しただけでもしびれます。ソメイヨシノの開花の一番乗りは、四国の高知県が多かったのですが、近年は横浜だったりします。ソメイヨシノの短命に対抗するかのように、同じころ咲く、しだれ桜には長命な巨木一本桜があり、日本三大桜のうち、三春の滝桜(福島県三春町)樹齢1000年以上、山高神代桜(山梨県北杜市)は樹齢2000年以上、と言われています。三大桜のもう一つ、根尾谷 薄墨桜 (岐阜県本巣市)は樹齢1500年以上のエドヒガン桜、こちらは 紀元467年に、後の継体天皇がこの地を去る時にお手植えされたと伝えられています。
ソメイヨシノの花びらがはらはらと散るころにつぼみが膨らんでくるのが八重桜系、八重桜はソメイヨシノより色が濃く 薄いピンクのはかないソメイヨシノに比べ 春爛漫を思わせる鮮やかさ華やかさがあります(個人の感想です).また、八重桜は塩漬けにしても柔らかく香りがよく、結納の時にもてなされる桜茶や葉っぱは桜餅に使われます。、そのころ山では 葉が先に出る山桜が緑の芽吹きとともに優しく山の色を染めます。もう春です。寒い季節には戻らない・戻れないとわくわくしていると、突然雪が舞い降りたり・・・自然は気まぐれです。。



3.9 フラワーセンター大船 (横浜市)

by umemomiji | 2017-03-11 20:00 |
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